大恐慌を生き抜くシステムトレード

コロナ不況を、225先物システムトレードでサバイバルできるか

日本の軍艦が沈没した理由

『日本史サイエンス』(船舶設計技術者 播田安弘著)で、

「太平洋戦争中、日本の軍艦が次々と沈没していったワケ」について興味深い解説があるのですが、トレードにも通じるものがあるので抜粋しご紹介させていただきます。

 

「日本の駆逐艦は、タービン室が2室連続し、そのあとボイラー室が2室連続するという基本構造でした。つまり、機能ごとに連続配置したのです。この配置では、機能が同じ2室の間に魚雷攻撃を受けたときは、両側2室とも浸水し、ボイラーあるいはタービンの機能は完全に失われます。つまり動力系が停止し、艦は動けなくなります。

 これに対して、米国の駆逐艦はタービン室、ボイラー室、タービン室、ボイラー室と交互に配置していたため、どこかの2室が浸水してもどこかは残るので、動力は低下するものの艦は動くことができたのです。その差は生死を分けるものでした。」

 

 

システムトレードであれば、動力はストラテジーです。

一つのストラテジーに全資金を投下するより、複数のストラテジーに資金を配分して魚雷攻撃(ドローダウン)による沈没(撤退)を防ぐ、ということになります。

 

システムトレードの神様、ラリー・ウイリアムズのセミナーを受講したことがあるのですが、今も忘れられない話があります。

それは、何人もの優秀なトレーダーが、チャンスだと思い込んだ時に全資金を投入して破産し、自殺した事実でした。

ラリーは「トレードで最も大事なことは資金管理だ」という言葉で講義を締めくくりました。

沈没しないための資金管理を、改めて肝に銘じてトレードしようと思います。