環境認識をシステムに組込む.3
トレードシステムに組み込む環境認識のロジックについて最終回です。
(3)高値掴み、安値掴みをさけるための指標です。
トレンドの向きも勢いも申し分ないのでエントリーしたら、パッタリと勢いが止まり、みるみるうちに反対に動き出して泣く泣く損切をした、という苦い経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
パーフェクトオーダーも、形が完成した時点でトレンドの終焉に近づいていることも多く、結局「高値掴みだった」「安値掴みだった」と後悔したことが何度もあります。
エントリーのロジックを構築するうえで、何をもって「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」の判断指標にするかはとても悩むところです。
ボリンジャーバンドの±2σ、RSI、ストキャスティクスなどオシレーター系のインジケーターを使う人は多いと思います。
私の場合は、RSIと移動平均乖離率とMACDをよく使います。
たとえばRSIなら、70以上は「買われ過ぎ」、30以下は「売られ過ぎ」と一般的には言われていますが、エントリーのロジックによって数値はまったく異なるので、念入りなバックテスト、フォワードテストによって検証する必要があります。
移動平均乖離率とMACDも同様に、丁寧な検証作業を通じて適切なエントリー範囲を見つける努力が要ります。
これまで3回にわたり環境認識のためのチェックポイントについて私の方法をご紹介させていただきましたが、なんか気象予報と似ていますね。
風向(トレンドの向き)、風力(トレンドの勢い)、気圧配置(高値圏か安値圏か)の3点を把握することが大切ですね。
現在稼働中のシステム "FiveGear1H" でも、3つのポイント考慮したロジックを使用しています。