大恐慌を生き抜くシステムトレード

コロナ不況を、225先物システムトレードでサバイバルできるか

自助・共助・公助

菅首相の就任談話で、

「我々が目指す社会像は、自助・共助・公助、そして絆です」と言ったところ、一部野党やマスコミが批判しました。枝野幸男氏は「政治家が自助と言ってはいけない。政治の責任放棄だ」と批判しました。

 一般論として、まず各自の努力があって、そして助け合いの精神があって、さらに公的セイフティネットがある、というのは当たり前だと思うので、この批判の意図が理解できません。

 民主党政権時代、野田佳彦元首相は「社会保障制度については、自助、共助、公助が最も適切に組み合わされることが必要だ」と発言しているそうです。

※そのへんのところは、経済学者の髙橋洋一氏が分かり易く解説してくれています。

gendai.ismedia.jp

John F. Kennedyも、「あんたら公助を欲しがる前に考えることがあるだろう」みたいなことを言ってませんでしたっけ。

"Ask not what your country can do for you; ask what you can do for your country."
「国があなたのために何をしてくれるのかを問うのではなく、あなたが国のために何を成すことができるのかを問うて欲しい。」

 

 序文の「天は自ら助くる者を助く」という言葉で有名な『自助論』(サミュエル・スマイルズ著)は、明治時代『西国立志編』として出版され100万部以上を売り上げた大ベストセラーで、なんと教科書にもなったそうです。明治時代の人たちはセルフヘルプの精神で頑張ったのだと思います。

 自助努力と助け合いの精神は、決して対立する概念ではないと思います。どちらも大事ですが、個人の心掛けとしては「まず自分ができるところは努力しましょう」ということではないでしょうか。やはり、この順番は大事だと思うのです。