弓道とトレード
学生時代、弓道部でした。弓とトレードは、似ているところがあります。
弓道は禅と似ているともいわれますが、わずかでも我見・我欲が生まれ平常心が乱れると外してしまいます。
私はあとひとつ当てれば個人優勝できる場面で、優勝を意識して早気となり、的を外して優勝を逃しました。
※早気「はやけ」:機が熟していないのに矢を話してしまうこと。
早気はゴルフなどで "イップス" と呼ばれる症状ですが、トレードのポジポジ病や、プロスペクト理論にある利小損大の心理メカニズムとよく似ています。
裁量トレードでは、ルールを守りさえすれば利益になっていたのに、待てないで急いでエントリーしたり、損失回避的な利益確定をして利を伸ばすことができなかったりで、後悔することがよくありました。
弓道には、射法八節という、システマティックな作法があり、それを素直に実践できれば当たることになっています。これを「正射必中」といいます。
システムトレードとよく似ています。ロジック通りに素直にトレードを続ければ、ロジックが正しいならば、必ず利益になるはずです。
システムトレードで「早気」にならず、ルール通りにエントリー・エグジットを粛々と繰り返すことができれば、利益は少しずつ確実に積みあがっていくはずです。
その可能性を開いてくれたのが、自動売買システムとの邂逅です。
ロジックさえ構築できれば、「正射必中」ができるのです。夢のようです。
あとは、よりよいロジックを考え続け、磨き上げる努力の継続です。
私が使用している自動売買のロジックを、こちらでご紹介しています。
5月の成績です。